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卸と小売りと消費財メーカーと広告代理店と販促代理店を経験した

40年のキャリア

    

 

 
 

 

 

常に時代の最先端の卸売業、小売業(対面販売)、広告代理店、販促代理店、マーケティングコミュニケーションの売りの最前線にたたづみ、カメラの行商を皮切りに、店頭販売、新タイプPOPマテリアル考案、販売ディスプレイ各種考案、セールスイベント開発、媒体管理、業務管理、営業企画、数量化理論による市場実験(テストマーケティング)推進員、大手メーカーのプロモーション企画、市場調査、フィールドマーケティング確立、セールスメソッド開発、スーパーディスクジョッキー等デモンストレーション開発、イベントセールス法開発、販促企画・運営管理、プロモーション作業効率基準策定、商談会企画とプロデュース、セールスプロモーションの立場で旅行代理店店舗設計、2つの広告媒体開発、新規事業開発、国連水の日シティアピールプロュース、営業マン教育、営業マンテキスト作成、営業塾講師、マーケティングマネジメント、経営企画担当顧問、事業計画・戦略コンサルティング、展示会出展セミナー講師などの仕事を経験。展示会出展専門サイトhttps://hana57.webnode.jpは、流通チャネルそれぞれの立場での実務経験や最先端事業戦略延長での売りの結果を出す実務情報を満載し、戦略的マーケティングの超具現化を図る目的で掲載中。目下、『事業戦略デザインフルステップ』の商品化に向けて集大成中。プライベートでは「良寛の世界」の研究等。

 

 

 

職務略歴

 

行商を経験

 

► 有名大手カメラ写真材料の総合問屋に入社。荒縄掛けの梱包や商品管理を皮切りに、その後布に包んだカメラをトランクに詰めて行商など問屋業務を経験。

 

 

一挙に伸びる企業を当事者として内側から体験

 

► この頃の価格の主導権は未だ問屋にあった。しかもカメラは空前のブームで、この会社は破竹の勢いで業績を伸ばし全国に小売チエーン網を張り巡らして行った。新築された博多ステーションビル店や神戸三宮ダイエー店出店時も私が担当。その初期段階の脱皮しようとする企業としての一番面白い時期をここで過ごし内側から見た。

 

 

► 小売部門に転属して対面販売のノウハウ取得。店の入り方で買うお客か冷やかし客かを見分けることも、アプローチ後お客の財布の中身も読めるスキルも修得。

 

 

► あるときお客として来店した米国人へカメラを販売した。接客や販売方法に感激したらしく、後刻再度やって来て、「先程は、とても気分よく買物ができてうれしい。これから羽田経由で日本を離れるが日本での最後の買物で非常にいいショッピングをすることができた。感謝の気持ちだ」と言って盛り籠のフルーツをプレゼントされた。名刺にはミシガン州立大経済学部の教授とあった。

また毎週新規客を連れて来てくれるが外国人をはじめ、多くの固定客を得た。

 

 

 

有料コピーサービスの事業化さきがけ

 

►  昭和39年。カメラや写真材料の販売に併行して、乾式コピー機(ゼロックス)を導入してコピーサービスに着眼。全国にさきがけての新商売だった。当時はコピー原紙につけペンなどで作成した原稿の、湿式コピーが主流をなしていたが、乾式の素晴らしさに感動してゼロックス・コピーサービスの事業化を推進した。配布用の案内リーフレットの文案をタイプ印刷で作成し、それをゼロックス・コピーして「これが新しいタイプのゼロックス・コピーです」とヘッドラインをつけて学校周辺の文房具店など取次店開拓と月間700枚以下使用推定のオフィスなどへの営業を展開し普及した。

 

 

コピーワーク・レタリングPOP制作・ウインドゥの装飾

 

► この頃、小売店における販売促進業務の必要性に着目し、逸早く実施。コピーワーク、 レタリング、店内POPを制作したり、ショーウインドの装飾、あるいは陳列方法を自らの手で工夫もした。未だセールスプロモーションという概念が日本になかったころのことだが、店頭販売を通じてその必要性を強く感じて、自ら実行していった。

 

 

花形産業広告代理店の中の急上昇企業にスカウト

 

► 販促の概念を米国から取り入れた広告代理店(本社:東京銀座)にスカウトされ、販促関連の企画営業を担当。

 

 

入社3ヶ月目にクライアントからハンティング

 

► 入社2週間目(昭和43年4月)に乳業メーカーから、チーズが売れないのでなんとかしたいとの企画依頼を受け、早速店頭実査調査を自ら計画/設計。あわせて量販店客動線調査を企画し15店舗のスーパーマーケットにて実施。「売れないのではない。売る気がないのだ」の調査結果の報告はかえって強い信頼を生み、3ヶ月後その企業から「当社の正社員になって一緒に仕事をしないか」とスカウトされるが、広告代理店業務の面白さが捨てきれず丁重にお断りした。この人とは35年来のお付き合いをしている。主に、店頭調査をもとに消費者向けセールスキャンペーンなど販促企画に連動・反映させた。

 

 

 

売りに立脚した企画・立案が受けた

 

► 同時期に、大手電工メーカーの取扱店対策としての電工陳列コーナー化策が、大手広告代理店とのコンペに勝った。大手社の資料編添付の分厚い邦文タイプの企画書に対して、表紙をふくんで3枚の湿式コピーのホッチキス留めの手書きの企画だったが採用された。「売りに立脚した実益プランであったから。」との評価で勝利した。

 

 

陳列ディスプレイ開発製作

 

► ことにこのころ提案の陳列ディスプレイ開発・製作は、矢継ぎ早にアイデアを出した。「掛け時計用陳列ディスプレイ」は天地伸縮自在可能なユニポールに取り付けて、もっともふさわしい箇所に固定してコーナー化は店からも喜ばれた。

 

 

► 第二弾の企画も第三弾の企画もコンペに勝った。「照明器具」は個々の取扱店の天井のスペース実情に合わせた30cm角のユニットを組み合わせる方式を開発。鼈甲のように組み合わせた。

 

 

► 「電気髭剃り」や「ホットカーラー陳列ディスプレイ」は、バックに、イメージキャラクターのポスターや、季節の変わり目前に実施するキャンペーン告知用のポスターを貼りかえるように工夫した。そのつど店を巡回し、店頭調査も兼ねながら商品陳列の手直しや補充をおこない、追加発注も促す企画だった。電工有力店1,200店舗対象の販売店向け販促策だった。

 

 

ビールメーカーの市場実験の推進役として出向

 

► 翌年ビールメーカーへ半年間出向して低占拠率地域におけるテスト・マーケティングを推進。あわせてメーカーのルートセールスおよびマーケティング諸活動も体験。マーケティングを実務で知ったのはこの時のことだった。

 

 

フィールド・マーケティング・システム確立

 

► その後、外資系コーヒーメーカーなどで店頭マーケティング・システムを確立した。全国で100余名のフィールドマーケッターとセールスレディを日夜オペレーション。数値目標管理をはじめ、生産性向上のシステムをつくりあげた。この一点他に譲らずの仕事と自負している。

 

 

 

脱サラして販促代理店を設立。代表取締役に就任

 

► 販促代理店を設立。代表取締役に就任。NHK番組収録を兼ねた団地イベントや、販売と販促のスキルを盛り込んだデモンストレーション研修用ビデオの脚本づくり、ワシントンホテル同居の駅前ショッピングセンターのネーミング・ロゴタイプ、開業宣伝と経常プロモーションのプロデュース、市場調査等で事業開始。

 

 

理論と実践両輪の「営業マン教育」も

 

► 『はつらつ営業マンづくりのデザイン』制作など、人材育成にも手を染める。外資化粧雑貨メーカーのフィールドマン教育では年間計画およびカリキュラムを作成して毎月テキスト作成と研修実施。併行してミドルマネジャーも育成。マーケティングセールス慣用語集も作成。セールス士官学校開講の基礎づくりを開始。一方、小売店のかつての経験を活かしてコンビニエンス・ストア店主向けの「CVS経営塾」の企画も立案。

 

 

広告のメディアを開発し市場導入を図る

 

► 広告媒体を開発した。ひとつは、京浜地区在住の女性エグジェクティブ万人を対象のツーウエイコミュニケーション情報メディア『メール』を隔月で発刊した。ターゲットを狙い撃ちし、その相手からのレスポンスが期待できる点が特徴。DMハガキ1枚あたり切手代込みのコスト100~150円に対して「28円」の低コストが魅力と広告主の高い評価を得る。

 

 

► 液晶小型モニターの広告媒体化を西友首都圏60店舗で実現。小売店の商品陳列棚に小型液晶モニターを連続して取りつけ、TV-CMやインフォマーシャルを放映して来店客の購入動機に着火するメディア。

 

 

市場調査

 

► ショッピングセンター/  商圏調査および購入意向調査

► 外資系化粧雑貨メーカー取扱い実態調査設計および実施

► 化粧品メーカー/化粧品売り場隠し撮りやアンケート調査の分析も

► カセットテープ販売会社/  覆面パトロール(ブラインド・リサーチ)企画・実施

► 外資系ペットフードメーカー/エンドユーザー購入意向調査設計および実施

► 総合商社/ ファミリー企業の「CVS向け焼き立てパンのアイテム別出荷データを分析」手渡されたA4枚シートの出荷データをもとに分析し、33㌻の報告書にまとめ、今後の新製品開発プランおよび販売基本方針の立案に結びつけた。

 

 

新デモンストレーション法を次々に開発

 

► 「新・デモンストレーション法」を開発。アンケート接近法。インストラクション法。インター・セプト法。掛け合い法。紙芝居法。帰納法。研究員法。協働法。商品サンプリング法。スクール法。道路工事現場法。寸劇法。ドラスティック法。パントマイム法。ヒアリング法。フォーメーション法。プロモーション・ミックス法。ホームエコノミスト法。ミュージカル法など。デモンストレーションのシナリオも作成。

 

 

「国連・水の日」イベント・プロデュース

 

► イベントも実施。国土庁と水資源開発公団主催の「国連水の日シティ・アピール」の企画とプロデュースを担当し、シナリオも制作。水の大切さを訴求し大いに世論を得た。

 

 

展示会主催者・委員会へマーケティング・サポートするHanaフェアマーケティング支援隊の代表幹事

 

► 展示会は企業にとって不可欠と言っていいほど有効なプロモーション手段である。日ごろの営業活動・販売活動で中長期戦略テーマの「需要の喚起・拡大と顧客づくり」がおこなえていない場合、出展することでこのテーマに取り組める絶好の機会である。見込み客がお客の方からわんさとやって来るのである。

 

実地で調査・研究・検証・実施を通じて「売りの結果の出し方の情報」を持っていて、目下1000時間は語れる。(社)日本能率協会職員対象の講師も担当。日本展示会協会主催のJ-Expo2003では、Hanaセッションを担当し、展示会は「特有の考え方とやり方」で組み立てなければ売りの結果は出ないことを主張した。『展示会出展企画で売りの結果を出す戦略デザイン』の出版に向けて執筆中。展示会は過去の私の実績が凝縮されている。現在、展示会マーケティング推進プロジエクトのHanaフェアマーケティング支援隊代表幹事。

 

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展示会出展マーケティングで、失敗しないノウハウを満載している。

 

 

事業戦略基礎デザイン

 

►  脱サラ以降、代表取締役で経営に携わった。その業務を通じて得た実践に即した知識やノウハウを提供している。

 

 

 

仕事の進め方の例

 

少し長文ですが、私の仕事の進め方の一例を先ず披露させてください。

仕事は、クライアントの成果(目的・目標)につながらなければやったことにはならない、と世間で思われているでしょうが、私の場合その先の、クライアントのお客のベネフィットまでを想定します。

成果は実施するコトの効果によって成り立ちますから、効果が出ない仕事は、基本的に言って仕事ではないと思って当たります。下記はその一例です。

 

 

 

「店頭イベント成功の秘訣とツール演出」の実施例

 

イントロ】 

▶ 店頭イベントを企画あるいは実施する者は、深堀もノウハウの継承もできないまま見よう見真似で形ばかりのことを繰り返している例が多い。企画や実施担当者も短期に交代して、イベントの専門担当が社内で育成されないことはロスを生み出している。

 

ほとんど多くの者がイベントは実施すれば効果があると思い込んでいるところに問題がある。

 

営利を目的とする企業が行うすべての活動は、売上げに変化をもたらせなければならないが、それを多くの人はつかみ切れていないため結果を出していない。

 

その実現のために有用な情報の一例をここに紹介し、実益を上げる参考になればと思っている。

 

 

 

イベント企画成功の前提 

 

▶ 店頭イベント成功の前提としてまず外してはならない企画の着眼がある。列挙すると以下のとおりだ。

① 店の販促プランは基本的には年間52週に分けているから、それにあわせた企画内容が通りやすい。

 

② また、期間中の販売量アップを希望する店が一部であるが、あくまでも既存客の来店頻度を高め、競合店のお客を取り込み、既存客のロイヤリティ度を高める集客策としたい。

 

③ 商圏内のファン層を拡大することで、その実施店における年間販売額に貢献する企画であることに意義がある。期間中の販売額で評価されてはならない。

 

④ 店頭イベントは、主催が店であれメーカーであれ、市場創り(需要の喚起とファン創り・固定客と新規客創り)だ。

 

⑤  賑々しい店にはお客が入り易いことを理由に、賑やかさに終始したり、単にPRのみのイベントも多々見受けられるが、営利企業の行うイベントであるから、実施して販売量が増える施策のイベントとしなければならない。

 

⑥ 「理解促進」を企画主旨としているのもよく見かけるが、人は理解した程度で動くだろうか。一歩も二歩も踏み込み、了解・納得・確信に高める内容としなければ売上に変化をもたらすことにはならない。

 

⑦ 実施の結果シエアや売上増大のためにも、対象商品のメイン・ターゲットを大勢店に集めたい。

 

⑧ 自社にとって質の高いお客をターゲットにして、狙い撃ちの事前告知をどうするかが課題で、当日店内での集客では遅すぎることを肝に銘じて実施店の協力も得て立案したいところだ。

 

⑨ イベントの役割はそのバック・アップ手段にある。

 

⑩ イベント特性を企画に反映させることがポイントだ。お客とフェース・トゥ・フェースでコンタクトできる点において高い優位性をもつ。第一、楽しくなければイベントではない。意外性、進取性・参加性、交流、希少性、特別性、再生・再認性、話題性などの特性を企画に反映させればこそ相乗効果が出るというもので、これらを具現化して展開。

 

この考え方から、先ずシナリオを書いた。

 

現場で実際に活動を担当させる実施者に、全体のストーリーを呑み見込ませたうえで、セリフを記憶させた。店頭販売のノウハウを教え込んだ。

 

このノウハウで欠落している「集客」を実現するために昔の芝居小屋の呼び口上のような「初めに語りかける言葉」を練った。ヒトは初めに語りかける言葉で刺激され、直感したメリットが脳裏に瞬時に焼き付くものであるから、お客を誘導し易くなる。このやり方は、マルチレベルマーケティングで学んだものを流用した。

 

次の機能は、「推奨販売機能」である。お客のニーズを踏まえて販売商品の特徴を結びつけたお客にとってのベネフィット(利益・恩恵・メリット・期待どおりの満足・利便・便益)を語って、お客が主体的に「私が欲しかったのはこれだったのです!」と自らが発見した喜びを感じさせるために、具体的なイメージを形成して示すようにこの機能を組み立てた。お客がその商品を利用して満足している自分の幸せ感を想像しているように描かせる仕組みだ。

 

あとは、プチ・クロージングでお客の購買意思決定のキーワードを探り、クロージング。 ... ここまでの設計で、実施者に訓練させた。

 

もちろんこれが出来る素質のある人をリクルーティング。その説明マニュアルも事前に作成し、読み込ませた。

 

この販売方式に名前を付けた。「スーパードラスティックジョッキー」。名付け親は実施者当人で、その後プロになった舞台俳優である。

 

 

 

成功するコーナー展開ア・ラ・カ・ル・ト

1

▶ まずは、燃えさせる仕掛け人が燃えなければならない。そのために実施スタッフに好きなCDを持参させ、それを準備中に聴かす。気分が盛り上がり、元気が出る。プロデューサーの気遣いひとつで、その日の成果は影響されるものだ。

 

2

▶ コーナーにターゲットを集めることは簡単な話ではない。間違っても景品・ゲームやアトラクションで集客してはならない。人は目的で行動する。それを目的とした人が集まって来て、肝心のメインターゲットが集まらないからだ。

 

ターゲットを集める知恵は、関与者で出し合う必要がある。

 

使用者と購入者の見極めも必要。子供向け玩具の場合使用者である子供は簡単に集められるが、親は子供をそこに残して立ち去り、商品は売れない。購入者を実施コーナーに釘付けする施策が必要だ。

 

例えば、高級ペットフードが対象商品なら、それにふさわしい飼い主をコーナーに引き寄せなければならない。そのために高級ペットフードの商品サンプルをプレゼントするから実施コーナーに何時何分にお寄りくださいと店内放送で流すと、ターゲット中心に集まってくる。呼び込みを実施せずに集客はできない。この放送で15名様に限定して、を強調する。お客は遅れまいとして集まって来る。そこで声を出して頭数を勘定する。15名様の約束を守ることを態度で示す。お客は信頼できる人だと思って安心する。まず警戒心を取り除く。

 

 

3

▶ ここで直ぐには商品サンプルは渡さない。引換券を手渡す。渡し終えたらペットの年齢別の商品の種類があることを説明し、個別に確認しながら一人づつ丁寧にプレゼントする。欲しいものが手に入ったのであるからお客は益々信用する。

 

お客は引換券を差し出してくる。それを遮って、それは要らない、「あとでネ」と言うと、お客はこの券が後で使えてさらに得することがあると勘違いして、ポケットにしまいこみ、その場から離れようとしなくなる。

 

4

▶ 限定した15名がミソ。

多すぎても少なすぎてもうまく結果が出ないから不思議だ。何度も試してみて得たノウハウだ。結果に結びつけやすい釘付け客数があることを確認できた。これは、対象商品をはじめ販売のT・P・Oごとの検証に値するテーマだ。

 

5

▶ 人は初めの言葉に影響されて行動するところがあるから、ファーストトークは十分練って臨む。

 

シンプル、平易、直球で、流行ものをサラリと盛り込む。それを録音して実施者に何度も聴かせる。声の調子、張り、抑揚、スピード、語尾のチェック、畳みかける口調、相手にたいして熱心に魅力を伝えられているか、そして最初の切り出しの言葉がお客の心を掴んだかどうかの再確認。

 

 

6

▶ 店内滞留時間が平均27分間というデータがある。

 

ならばステージは30分間単位で構成することが効率的だとの見方もある。

 

いずれにしても実施者側の都合で休憩を取ってチャンス・ロスを生み出してはならない。お客とのコンタクト率を高めることが売上に比例する。

 

時間配分としては、買い物客が長時間佇むことはおよそ考えられないので、イントロとフィニッシュにそれぞれ5分間くらい、本編12~13分間にマーケティング・ノウハウを凝縮させて展開案を立案する。この時間以上引き延ばしても引き潮現象を起こす可能性が高い。

 

また、ビデオ制作で、観る人が集中できる平均的な所要時間も計測したことがあるが、このときもおよそ12~13分間であった。

 

後日、展示会出展での1クールは10分間以内で展開すべきだとセミナーや専門雑誌に書いたが、以降の展示会で10分間以内に押さえている出展者をよく見かけ、浸透していることが確かめられた。

 

当然真似する人も出てくるが、これは良いことだ。

 

また、単位時間内で勝負しなければならないから、手際よくさばいて生産性を高める展開がコツである。なにせプロモーションの期間は短いのだ。

 

 

7

▶ 展開構成は購買心理の6段階のAIDCAS(注意・興味関心・欲求・確信・購入・満足)のステップを下敷きにするシナリオとする。

 

見聞きするお客の態度を見れば、期待度や見込み度が読めるものだ。購買心理のステップを引き上げることをしながらの展開だ。確信段階のお客は、比較的その場で購入する。

 

8

▶ プレゼンテーションする場合には、一人で行うよりも掛け合いでの展開の方が、反応は良好だ。

 

また商品開発秘話を研究員が行うと説得力があって、真実味が増しインパクトがある。だから白衣を着ると効果がある。

 

9

▶ AIDCASの過程で興味関心の強いお客を釘付けにすることだ。

 

そのお客の目線をあまりそらさないで展開していく。そうすれば結果的に他のお客も引かないから不思議だ。引き潮にさせないように、15名のお客の表情を和らげるよう目配りしながらの展開だ。

 

10

▶ 有用情報の提供から初めること。テイクの前にギブだ。

 

故に、いきなり露骨な商品説明をしてはならない。

 

お客が聞きたいのは商品説明ではない。それはその気にさせた最後に行うことで、結実する。お客は自分にとって有用であると思っている情報にしか注意・興味関心を示さない。

 

その人にとって無用な情報はお客を減らす原因になる。情報は欲しいと手を挙げた人に提供するものだが、この考え方を逆に設計することだ。

 

 

11

▶ だから訴求ポイントは、製品の特徴とお客のニーズの結合したところで生まれる価値そのものにある。利用価値と提供価値がミックスされて顧客価値につながる。

 

顧客価値を高めるから実施側の企業価値も高まる。

 

確信させる媒体が商品なのである。

 

お客が主体的に気づくようにサポートするといい。売り手は販売してはならない。買ってもらうことを支援するのだ。

 

シナリオのストーリーを最初に立案と先述したが、これは「お客を支援し、刺激を与え、仕掛け・気づかせ・動機づけて購買行動や購買予定行動を起させて、先ずは新規顧客を獲得する」セオリーに則ってのことだ。

 

動機づけたから売れるというものではない。その前段階で買う本人に気づかせなければ、動機づけの効果は出ない。ここでは省略するが、動機づけの3要素があって、これらを加味するから心が動く。

 

このようなコトを仕事に、現業務に埋め込んで、体験して、検証して、再構築して、壊して、新たに組み立ててを繰り返す。

 

12

▶ プロモーションはミックスしなければ効果は出にくい。

 

またプロモーション・ビデオやノート・パソコンを準備しながら実際現場で活用されていない光景を見かけるが、活用するシナリオができていないことに起因する。

 

映像の訴求力は際立つが残像が消えやすいので、プリント・メディアにリンケージして商機にブリッジングする策を講じておかなければ、売上げに変化をもたらすには至りにくい。

 

13

▶ 効果的なツールは、基本的には商品の特徴とお客のニーズの結びつけたところで生まれる価値をストーリー化したもので、AIDCASを加味すると理解してもらいやすいことは既に述べた。

 

フリップを紙芝居のように組み合わせて起承転結または三段論法や四コマ漫画の構成でシーンを創造する。これで集客は一段と高まる。

 

一人でやるよりペアによる掛け合いとなれば、更に効果は高まる。

 

セールス・ストーリーの基本は、セールス熟練者が立案設計しなければ効果を出せない。

 

 

14

▶ できるだけPOPライターがデザインしたほうがよい。

 

デザイナーは一般に、新聞・雑誌広告などを得意とするから、文字などが一般に小さすぎる。例えば文字を白抜きにすれば1.2倍大きく見えるとか、素材の特徴や経済寸法を知る人がPOPライターに比べると少ないからだ。

 

▶ 文字だけのものに対してイラスト・写真などのビジュアルとグラフなど数字を組み合わせると理解力が増大する。

 

15

▶ 印刷物の配布は、情報を欲しがっているお客を対象にしなければロスとなる。配布率を高めるよりも自社にとって質の高いターゲットに「ていねいなコンタクト」して有用情報提供を心がけるべきだ。

 

 

店頭イベントの効果測定

▶ 店頭イベントの効果測定は、その場での再生・再認法もあるが、数値目標管理の実施で、効果は確実に、着実にアップする。努力目標が具体的にあるからだ。

 

売上げに変化をもたらす店頭イベントとしなければ意味がないとは先述したとおりであるが、以下の数字は売上げに影響する。

 

告知数(率)・集客数(率)・立ち寄り数(率)・コンタクト・アピール数(率)・コンタクト・アピール時間・参加者数(率)・見込み客数(率)・販売数(率)・購買単価などが主な活動テーマとなる。

 

計画と実績、過不足、達成率を毎回把握することによって、成果を上げる簡便法だ。

 

毎回数値をアップする努力をすることだ。トレンドをつかみながら次回の主要課題にすることもできる。

 

目標は時間帯で区切り、とくに午前中の生産性を高めればその日の結果は大きくなる。会期後の販売額の実績ができるだけビッグとなる店頭イベントでありたい。

 

▶ 実施中や実施後のアフターフォローにおいてもプランナーの業務チェックは必須である。企画立案したのであるからプランナーは最後まで見届ける。

 

計画を変更すべきことがあれば、計画立案者の責務として行う。実施者が勝手に替えると、すべてがガタガタになって、却ってマイナスになる。

 

 

▶ 実績評価と次回テーマの数値化による報告書を実施店と本部に提出し、その中で次回の課題を明確に摘出するならば、実施店も本部からも喜ばれ、次回実施のパスポートを握ったも同然となる。

 

客数の多い日の優位置で、ライバル企業に先駆けて効果を出す機会を得ることも可能となる。

 

 

開発した「スーパードラスティックジョッキー」はこうした内容のもので、あくまでも効果を最大に出すために、何を何からどのようにすればよいかを追求する。

 

企画立案して実施するからには、効果を出す工夫が必要だ。そうしなければ成果(目的・目標)に結びつかない。

 

だから手抜き作業は慎むべきだ。それは、投入した手間・時間・コストに見合う利益を生むことがないからだ。

 

実施はそれを遥かに超して、売上げを拡大し、安定した大きな利益を得て、競合他社に勝利し、シェアを高めることに直結させなければ、実施の意味がない。(月刊専門誌『販促会議』掲載記事)

 

 

 

つづく

 

 

 

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